観劇して何が面白かったのか、「鉄は熱いうちに打て」というようにとっととブログにまとめました。
目次
状況
観劇前
演劇やってた知り合いに誘われて行きました。
最初は行く気もなく、「天気悪くて気分乗らなかったら行かないや」っていう返事をしていた。
誘ってくれた相手もそれを承諾してくれて、何となく行かない気でいました。
だって、休日は好きなことに使いたいじゃないですか。
そして、当日は朝から不運が続く。
申請書を通せない、途中から道が一方通行になっていることに気づかず、逆行しておっちゃんに怒鳴られたりと散々な目に遭う。
(今日は家で大人しくしておこうかな)と直前まで思っていましたが、誘ってくれた機会に縁を感じて行くことに。
会場に向かいながらも、不運ばかりの一日を振り返って泣いてしまい、行くのを本当にやめようかと散々迷った。
こんな状態だったので、会場近くで知り合いと落ち合いましたが、場所の詳細も、あらすじも何も調べずに開場時間を迎えました。
学生がやってるのと何が違うのか、どうして苦しい思いをして演劇をこの人たちはやってるのか、割と冷めた印象を持っていました。
観劇後
いやぁ、すごい。
圧倒されて引きこまれた。
劇を見慣れていないせいもあって、始まった頃は場面転換と状況が把握できずにいました。
そりゃ、あらすじも読まずに行ったらそうなるよね。
劇を観ながら、頭の中でツッコミを入れていたんですが、役者さんの演技の切り替えの早さを目にしてからは引きこまれる引きこまれる。
そのうち、劇に沈んでいきました。
ポイント
見た目が変わってないのに場面が変わる
大道具が最初から最後まで変わらないままでした。
位置すら変わりません。
それなのに、現状がいつのどういう場面なのか分かるような台本、そしてそれを演じる役者さん、場面を作り出す音響と音楽、うまい。
なんで自分が場面を理解できるのか、途中で止めて台本見ながら分解したくなりました。
服装も変わらなくなる。
最初は場面に合わせて役者さんが引っ込んだタイミングで服装が変わってました。
けれど、そのうち同じ服装で役者さんが出続けたまま、回想シーンに入って服装が変わっているときと同じ場を作り出す。
立ち位置とセリフ、声色、姿勢から場面を連想するよう誘導されて、すごく楽しかった。
何度も同じような場面を出して、観客に状況を刷り込ませて理解させるのがおもしろいと感じました。
現実を忘れて別の経験ができる
本当に朝から不運続きで凹んでいたのが、観劇後は嘘みたいに気持ちが明るいです。
劇では現実とは違う場面に行くことができて、違う人の中に入れるのがすごく楽しかった。
観劇している時は読書に集中してる時とのめり込む感じは似ているんですが、場面が自動的に進むのでより集中します。
また、映画はカメラの映す範囲に視点を動かされますが、演劇はどこを観ていてもいいです。
目の前で生の人の声がするっていうのも、劇に集中してしまう要因かもしれません。
観劇後の感想交換
一緒に観に行った知り合いと観劇後に持った感想と視点が自分とは異なってて、おもしろい。
同じ物を同じ時間に隣の席で観ていたのに、視点が違う違う。
視点が違うもんだから、持った感想も全然違うし、めっちゃおもしろい。
現状と過去が滲み出てくるから、一緒に行った人のこともよく知れる。
人と仲良くなるには共通の敵を持つといいとも聞きますが、同じ時間を割いて同じ経験をしてから感想を交換し合うのもいいですね。
後記
観劇しに行ってよかった…誘ってくれた知り合いに感謝してます。
演劇にハマった人が飽きずに続ける理由がやっと分かりました。
最初は冷ややかな心持ちを持ってしまいましたが、終わってからは自分も何かしたいって思えるようになっていておもしろい。
また観劇には行ってみたいですし、人に誘われたらなるべく行こうと再認識しました。