研究に関して相談受けたのでメモります。
学部生など研究とは何か実感がない人が近くにいれば説明してあげて欲しいです。
目次
相談内容
受けた相談の内容としては研究で行き詰まっているというものでした。
相談者さんは他の人と議論をしては様々なアイディアから1つを選択して研究を進めてきたようでした。
相談相手以外でも
「先生の言うことは考えたら否定できることばかりで、アイディアがなくて困ってる」
「行った実験の条件外に最適解があるかもしれなくて、行った実験が意味がないと思う」
と聞くことがありました。
研究とは
広辞苑を見ました。
けんきゅう【研究】
よく調べ考えて真理をきわめること。
"よく" と書いてあるのが身につまされます。
研究によってきわめられる真理の1つには科学があると思うのですが、科学とはなんでしょうか。
かがく【科学】
①観察や実験など経験的手続きによって実証された法則的・体系的知識。また、個別の専門分野に分かれた学問の総称。
以上より、私にとって研究とは
「研究はゴールを見据えながら可能性を出来るだけ探り、見当たる可能性を実験と理論で潰しに行くこと」
です。
研究によって科学を作っていくのだから客観的に正しいと示す必要があるからです。
学校で習うことや仕事との違い
学校で習ってきたことは最適解を最短で求めることでした。
おそらく仕事でも求められることなのでしょう。
最適解を最短で求めようとすることと研究は異なると私は思います。
研究では可能性を自分の直感的な考えを根拠にして否定することは求められていないと私は思います。
なので先の相談内容や言動
- 議論をして最適解っぽいものだけ残して後は排除すること
- 「先生の言うことは考えたら否定できることばかりで、アイディアがなくて困ってる」
- 「行った実験の条件外に最適解があるかもしれなくて、行った実験が意味がないと思う」
というのは、私にとっては学校教育で受けた最短で最適解を求める考えのまま研究を行った結果だと思っています。
考えられる可能性を否定するには過去の実績となる論文または構成した理論、実験データを用いてしか否定できないのが研究だと思います。
研究を行う場合には役に立たないと捨てる行為よりも、広く地道に片っ端から可能性を探っていくことが重要だと思います。
まとめ
研究と学校で習ったことの違いを考えないと、研究を否定してしまったり自分の直感だけで判断してしまうことがあると思います。
意外と多くの人が最短で最適解を求めようとして悩んでいると思います。
無駄だからやらない、やる意味がないと考えるのではなく、出た可能性全てをやってみるのが研究だと私は思います。
論文を読めば可能性を多く見つけられると伝えても、中々行動に移す人は少なく、そのまま悩み続けているのをよく見ます。