メモリルド

メモリルド

新しい見方の参考になると嬉しい

過剰歯を他人は本当に気にしていなかったかもしれないけど、絶対に私は認めたくない話

この前まで歯が普通より1本多くてコンプレックスだったんですが、妹にすら気づかれていなかった。

 

小学3年生の時には上の前歯2本の後ろに過剰歯が1本、立派に生えていました。そこからずっっっと歯のことがコンプレックスで、今から考えると鬱状態。虫歯も多いし歯並びも悪かった上に、異常な歯が1本、正面にある。

(目立つし、みんなが私の歯のことを見て気持ち悪がってるんじゃないか。こんな過剰歯が生えている私なんて見ないでほしい。)と思ってました。

どうなるか、行動の選択肢を自分で排除して諦めます。

 

たとえば、歌を歌うこと、笛系の楽器を吹くこと、歯を見せて笑うこと。

 

口周辺を人に注目されることがすごく嫌いで、発音練習も、水泳教室の息継ぎ練習もイヤ。耳が不自由で口の動きを見る人が私の口元を見る時も、仕方がないことだって分かってはいたんですが本当にイヤでした。普段からなるべく口の中が見えないように話していたし、誰かから歯のことを少しでも指摘されると気をつけてはいましたがすごく嫌な顔をしていたと思います。

 

親に相談しても「そんなの気にしないでも大丈夫よ」と。

違う、そういう気の持ちようみたいな話をしたい訳ではなくて、原因を解決したいという建設的な話をしたかった。たしかに虫歯に気をつけていたから過剰歯は健康状態だったし、健康な歯を抜くことに反対するという気持ちも分かった。

けどさ、あなたと違って私は24時間365日、この過剰歯さんが一緒にいて、悩ましいの。過剰歯は自分にとってすごい弱点だった。

注目されるのが嫌だから自分で自分の機会を排除せざるを得ないし、排除した機会についてずっと後悔してた。私にとって歯は正真正銘のコンプレックス。

 

はい!このまま15年耐えて、自分で稼いだお金で歯科矯正を始めて、過剰歯さんとは無事にお別れしました!拍手!

いや、もう過剰歯を抜歯した日は喜びながら泣いてました。自室で叫びながら盛り上がってた。そんなに嬉しくなるとは全く思ってなくて、自分でもびっくり。

 

悩みの種が消滅すると悩みの種関係以外のことも普通に見れるようになった、不思議と。やる前に諦めることがなくなったから、やりたいことが増えた。初めての場所に行くことや知らない人に会う時は、自分の歯に注目されている気がしてすごく嫌だったのがなくなったからどこでも行きたい。何も気にせず、普通に口を開いて話せるからね。

 

そりゃあ、発音するのに使ってたアテとしての過剰歯がなくなったから、S, T,  Nの音は言いずらかったし、歯科矯正は痛い。けどすぐにじゃないけど、今なら自分のことを好きだと思えるようになったし、人から褒めてもらったら素直に受け取れるようになった。

 

歯科矯正のワイヤーが目立つので、ちょこちょこ人から指摘されるんですけど、前向きに努力していることを褒められているみたいで嬉しい。指摘されたついでに過剰歯のことを話すと「え、気づかなかった!どこ?」と返される。

おかしい、あんなに私は悩んでいたし、鏡で自分の口を見なくても分かるくらい確実にヤツはいた。

友達だから私に気をつかって優しい言葉を返してくれてるんだろうと思っていた。

 

そして今日、妹が私に過剰歯が生えていたことを知らなかったことを知った。

まじか。私が15年以上、悩んでいたことを一緒に住んでいた家族も知らなかったのか。妹は私が歯並びのことを悩んでいるのだと思っていたらしい。たしかに歯並びの話もしていたけど、過剰歯があって嫌だって親に言ってる現場には何度か同席してると思ったんだけどな。

 

結論、悩みの本質は家族にすら知られないし、本当に他の人は気にしていないかもしれないけど、そんなこと本人には納得できない。

過剰歯はとっとと排除。お金を自分で稼げるってよい。