「Aさんは話が通じない」
「Bさんの言っていることが分からない」と聞きますよね。
理系っぽく(?)機械と仮定して考えるとどうなるでしょうか?
目次
《概要:話が通じない》
人間は普段、会話中に頭の中で "はっきりと" 言語化して考えている人は少ないです。
会話のみならず、ほとんどの行為において考えているようで
意識的には考えていないだろうと私は考えています。
意識がどういう構造か分からないブラックボックスなんだったら
人間を機械と仮定して振る舞いを見るのと変わらないと考えました。
PCの中身を知らなくてもPCを使えますよね。
だから、ブラックボックスの中身を考えずに人間は刺激(入力)を与えると何らかの反応(出力)をする機械と仮定してみます。
中身を知らない機械なので入力と出力しか見ることができません。
その機械がよく分からない動作をする。
そんなときには機械であれば、
入力(センサ)と出力(動作)を正しく捉えられているかチェックします。
同じ「Aさんが何を言っているのか分からない」であったとしても
- センサが正しくない(入力が苦手) ⇨ そもそも認識が間違っている
- 動作が正しくない(出力が苦手) ⇨ 内容は分かっているがうまく表現できていない
の2つがあります。
もちろん、私のように
空腹度によって入出力の両方ともが苦手になる人もいます(笑)
《自分は入出力のどちらが苦手?》
自分はどちらが苦手か判別する方法としては
聞き返されて話が通じた後に、どういう風に自分が感じるかで分かると思います。
聞き返されて、相手とのやりとりを通じて
- (あぁ!あなたはそう言ってたの!)と思う
- (自分は最初からそう言ってるじゃん…!)と思う
どちらを感じたことが多いですか?
両方あると思いますが、どちらかというと
・(あぁ!あなたはそう言ってたの!)と思う ⇨ 入力 が苦手
・(自分は最初からそう言ってるじゃん…!)と思う ⇨ 出力 が苦手
という傾向だと思います。
対処法として、
・センサ(入力) が苦手 ⇨ 自分の認識が合っているかこまめにチェック
・動作(出力) が苦手 ⇨ 自分が話した後に相手の認識を聞く
といった方法が取れると思います。
自分がどちらの傾向が強いか意識することが重要であり、
このブログを読んでいる時点で読む前よりは上手く対処できるようになると思います。
《相手は入出力のどちらが苦手?》
自分の対処法だけでなく、話し相手が入力と出力のどちらが苦手か分かったらフォローしやすいですよね。相手が入出力のどちらが苦手か確認してみましょう。
話し相手に言ったことを聞き返した時、最終的に相手の反応は
- こちらの言ったことをそのまま繰り返す など理解の修正を行っている
- 何度言わせるんだ! と言わんばかりのイラつきの態度を示す
のどちらでしたか?
相手の反応が
・こちらの言ったことを繰り返す など理解の修正を行っている
⇨ センサ(入力) が苦手
・ 何度言わせるんだ! と言わんばかりのイラつきの態度を示す
⇨ 動作(出力) が苦手
だと私は考えます。
対処として、
・センサ(入力) が苦手 ⇨ 自分が話すときに何度も"自分の言葉を言い換えて" 話す
・動作(出力) が苦手 ⇨ 相手が話し終わった後に "相手の言葉を言い換えて" 話す
といった方法が取れると思います。
補足:聞き言葉優先・書き言葉優先
"相手の言葉を言い換える" と記述しましたが、入力は聞き言葉が優先される人と書き言葉が優先される人と大きく分かれます。なので、話すだけでなくスライドや絵を使って入力方法を変えると、スンナリと話が通じることもあります。
全てのものを分類づけることがいいことかは分かりませんが、自分や相手の得意・不得意を知ることでコミュニケーションの取りやすさが格段に変わります。
無意識ではなく、視覚化・言語化して意識する人生を。