ナマコ:リクエストお題
はい、リクエストお題「ナマコ」です。
ナマコに特に縁もゆかりも感じてませんがメモります。
目次
柚上の印象
ダイビングした時に海に落ちていたナマコを触ったことがあります。
ちょっと硬くて顔もどこか分からないけど生物か無生物か分からなくて、(うえぇー) って思いました。
ナマコとは
なまこ【海鼠】
なまこ綱の棘皮<きょくひ>動物の総称 。体は円筒状で左右相称。腹面には3列の管足、口の周りには多くの触手があり、柔軟な外皮の中には微細な骨片がある。浅海から深海に広く分布し、深海のものは体が寒天質になる。マナマコ・キンコ・フジナマコなどは生食して賞味されるほか、感想したものは「いりこ」と称して中国料理の材料となり、内臓の塩辛は「このわた」、卵巣を塩漬けして乾燥させたものを「このこ」という。俵子<たわらご>。かいそ。
え、ナマコに骨あるの?
ナマコ - Wikipedia によると
ナマコは骨格を持たないが、体壁の内部に石灰質の骨片が無数に散らばっている。骨片は肉眼で確認できる大きさのものもあるが、大部分は顕微鏡サイズで、微小骨片 (spicule) と言われる。骨片の形は穴の空いた平板型、車輪状、カギ型、錨型などさまざまで、分類上の形質としても使われる。
それだけ小さければ体も支えられないし、何のための骨なんだ?
触ったことがある人は分かると思うのですが、ナマコって触り続けるとデロデロに柔らかくなりません?
ナマコ - Wikipedia によると、あれは体を柔らかくすることで、岩の間に入って、天敵や波に引っ張られないようにする、防御性質らしいです。
ナマコの体壁は真皮と筋肉から成り、水分の含有量が高い。体壁はその硬さを大きく変化させることができる。硬質ゴムのように硬くもなり、つかんだ指の間から流れそうなほど柔らかくなることもある。柔らかくなって岩の隙間にもぐりこみ、そこで硬くなって天敵や波に引き出されないようにするなど、ナマコはこの性質を防御に利用していると考えられている。
同じナマコと言っても
のように、足が生えていて歩けるものや泳げるものもいるようです。
センジュナマコは英語で sea pig(海の豚) とも呼ばれるようで、日本だと海豚はイルカを指しますが、受け取るイメージが大きく違いますね。
用途
ナマコの用途は2つ。
- 食材
- 医薬品
日本におけるナマコの生産高は130億円あまりであり、北海道・青森・山口で多いらしいです。
食材
- 酢の物 味<食感
- ナマコの内臓のこのわた・ウニ・からすみ=日本三大珍味
- 利用としては1000年以上の歴史あり
このわた以外のウニ・からすみの味から想像するに、お酒のアテになりそうですね。
医薬品
- 中国では滋養強壮薬、皮膚病薬の漢方薬
- ナマコ=海参…強壮作用から海人参
- 防カビ作用から水虫の治療薬、石鹸
ナマコの内臓の毒性が意外と強いですね。
元気が出ないと悩んでる人がいたら、ナマコを勧めてみようと思います。
日本における文化
ナマコのことわざもいくつかあり、出自が気になるのは「海鼠の油揚げを食う」です。
「ただでさえぬるぬるするナマコを油揚げにして食べると滑りすぎる」ところから、意味は "喋りすぎ” を指すようです。
ヌルヌルさが気持ち悪そうでナマコの油揚げを食べたいと私は思わないです。
研究
Google Scholarでナマコで検索し、面白そうな物だけメモります。
「北海道東北部西興部周辺の先第三系より放散虫およびナマコ化石の発見(予報),岩田圭示ら,地質学雑誌,vol.89,no.1,pp.55-56,1983
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc1893/89/1/89_1_55/_pdf 」
ナマコの骨も化石として残るんですね。
よく見つけましたよね。
「ナマコを活用した底質改善効果の定量化に関する検討,村上仁士ら,海岸工学論文集,vol.46,pp.1226-1230,1999
https://www.jstage.jst.go.jp/article/proce1989/46/0/46_0_1226/_pdf」
ナマコも十分不気味ですが、ゴカイを使うよりも "まだ" 見た目の点ではいいと思います。
まとめ
ナマコと日本の歴史が長いことに驚きました。
夏目漱石が「初めてナマコを食べた人物の胆力には敬服すべきだ」と『我輩は猫である』で言っているらしいですが、私も賛成します。